10/15㈯ 中四国ブロック企画
新任訪問看護師研修会
「第3回 訪問看護のための判断力トレーニング」
が開催されました!
実施日時:2022年10月15日㈯ 13:00~16:00
開催方法:Zoomミーティング
講師:佛教大学保健医療技術学部看護学科在宅看護 清水奈穂美先生(内部講師)
参加者数:受講生/新任訪問看護師22名
ファシリテーター/中四国ブロック訪問看護認定看護師2名

新任訪問看護師を対象とした臨床推論の研修会も第3回目!!!
最終回ということもあり参加者はリラックスした雰囲気の中、
学びの集大成として看護実践の振り返りを行いました。
まずは、自分の気になった事例をまとめていくという個人ワークからスタート!
その時何を考え、何に気づいたのか? そしてどんな判断をしたのか? と
自分の思考を振り返る作業は、日々の実践では忙しくてなかなかできないため、
大変貴重な経験になったと思います。
その後グループに分かれ、自分の振り返った事例について発表タイム。
清水先生から「ゴールは語ること」ですと。
難しく考えず、悩みながら現場で考え判断したことについて、7分という限られた時間で
各自、言葉にして語ってもらいました。
そして、それを聞いたグループメンバーが“ポジティブにフィードバック”して
振り返りの成果をみんなで共有しました。
「7分で充分語れるのだから、事業所に戻ってからも“語る時間”を作ってやってみよう!」
という清水先生の提案に、参加者全員笑顔で大きく頷いていたのが印象的で、
訪問看護は一人で訪問しますが、決して孤独になることがないよう、
事業所での語りを大事にしなくてはいけないと感じました。
最後に3回コースを終えての感想を全員が発表。
新卒で経験がなく不安があった人、病院との違いに戸惑っていた人、
他者に自分の考えを伝えることが苦手な人など…さまざまな悩みを抱えて参加してくれました。
自分と同じ悩みを抱えた人が他にもいるということが判り、
そんな仲間と臨床推論に必要な基本を学ぶことができて、
訪問看護に対する不安が軽減されたようです。
3回コース終えて「自分の考えをしっかり言葉にして伝えることができてるね!!!」と、
みなさん新任看護師とは思えないほどの成長を目の当たりにし、
ファシリテーターとして参加した私たちにとっても「訪問看護の未来は明るいぞ!」と
思わせてくれた貴重な研修会となりました。
参加者の声
・自分の言葉で伝えるのが苦手、仕事は楽しいことも辛いこともある。
みんなの話を聞いて自分だけじゃないと思い安心した。頑張ろうと思えた。
・病院と違うことが多く戸惑うことが多い中、いろいろな人に話しを聞いてもらえて良かった。
・とても居心地の良い環境の中での楽しい研修でだった。自分の思いを伝えていきたいと思った。
・「ハッ!」とすることも多く、自分の考え方を振り返ることができて良かった。
・事例の振り返りでみんなの報告を聞き、身近に感じられて励みになった。
・判断力に自信がなかったが、研修後現場で落ち着いて考えられるようになった。
事業所のカンファレンスでも活用している。
・私の事業所はみんな訪問から帰ったらよく話します。もやもやしたら今回の方法で振り返り、語りたい。
・自分の意見が上手く言えずに悩んでいたが、少し自信が持てるようになった。
・事例を報告した時、みんなが凄いと言ってくれて嬉しかった。
自分の実践に自信が持て「がんばろう!」と思えた。
・疑問に思うことがあっても、日々の仕事で流されていた。
短い時間でもできるので事業所でも振り返りをやっていきたい。
参加者は一人で訪問し判断することへの不安を抱えている人ばかり。
最初は緊張感も見られましたが、清水先生のわかりやすい講義とリラックスできる環境を通して
判断力を鍛え、自分自身の実践を振り返り言語化するという目標を達成することができ、
大きな学びになったと感じました。
また、同じ悩みを抱える人達がいっしょに学ぶ場を提供できたことは、とても意味があったと考えます。
ファシリテーターの私たちも、次世代を担う訪問看護師たちが、楽しそうに学び成長する姿を見ることができ、
“人の育て方”を体感するとともに、人材育成の重要性を再認識することができました。
来年度もこの企画を継続して、新しく訪問看護で頑張ろうと思ってくれた人達が自信を持って
楽しく訪問できるような“人材育成”を目指していきたいと思います。
中四国ブロック 尾﨑 美智