8/10㈯ 南関東ブロック“看取りを考える会”第2回交流会を開催!
実施日時:2024年8月10日㈯ 19:00~20:45
開催方法:Zoomミーティング
参加者数:8名(神奈川4名/川瀬·阿部·飯島·三橋 長野4名/櫛原·伊藤·白柳·柗沢)
今年度第2回交流会は、提供してもらった2つの事例について、
わたしたち認定看護師としての対応を参加者みんなで検討するというもの。
予定時間を超える活発な意見交換をし、情報を共有して交流を深めました!
事例1:90歳代Aさん(心不全·腎不全·末期)のご家族との関係性について
【情報】
・4人のお子さんがいる。妻は認知症ではあるが、なんとか一人で暮らしている
・次女さんが、仕事を退職して自宅に引き取ってAさんの面倒を見ている
・1年ほど前に末期と診断されているが、病状にあまり変化はない
・主介護者の職業が医療系である
・Aさんと主介護者の関係性が複雑(Aさんが高圧的)
・スタッフのケア中の言動にご家族が敏感で、高圧的な表現での対応がみられる
【スタッフや事例提供者の対応】
・ご家族の話をきちんと聞き、受け止め、次に生かそうとスタッフで情報を共有している
・事業所に戻り、上司に報告相談している
《検討結果》
・高圧的な態度でいろいろおっしゃっているが、事業所を切らず継続して入らせてもらえてる
→このことから、現状のスタッフのかかわり方で大丈夫
・Aさんとご家族との関係性や、ご家族の方の生い立ちなど…機会があれば情報を得て、
一般論的に推測してみると、新たな視点が広がるかも知れない
・高圧的な態度が取れるということは、そういう環境を設定できているということで、
ご家族にしてみれば、医療系の仕事を退職してまで面倒を見ていることへの承認欲求とも捉えることができ、
こういった背景を推測して、対応することも大切。
・「ご家族の言動に揺さぶられて当然。俯瞰しなさい!」とスタッフに伝えている上司は素晴らしい。
事例2:50代前半Bさん(肺がん末期·1人暮らし·医療保険3割·介護度2)について
【情報】
・現在、分子標的薬剤の副作用出現中で、浮腫が増強傾向にあり、MSコンチン使用中
・「リハビリをどんどんしたい!」という本人の目標があるが、現状かなわない
・近場には一人で買い物に行けるが、体力の消耗がみられる
・「今は積極的リハビリの時期とは考えにくい」とスタッフは考えている。
・ステーションに理学療法士がいない
《検討結果》
・末期になれば、本人の望む生活は難しくなる。それをBさんは理解されているのか?
・Bさんは、リハビリに何を期待しているのか?
・そもそも、リハビリというものへのイメージができているのか?
・Bさんの望む暮らしが、本人の体調と会わない場合でも、実現したい気持ちに寄り添うことも必要。
安全を考慮して、主治医とも相談して実施してもよいのでは…などなど
さまざまな意見が上がって、アッという間に予定の90分が過ぎても、
まだまだ話したりない雰囲気でした。
経験に基づくことだけでなく“次の一手を考える”という認定看護師としての考え方にまで及び、
とても深く学ぶことができました。
次回の“看取りを考える会”は、研修会を企画しています!
講師にがん専門看護師の赤木郁子さんをお招きして、
在宅における症状緩和の実際や症状コントロールの薬剤についてなど、
即実践に役立つ内容を教えていただきます。
2024年9月28日㈯、10:00〜12:00の2時間です。
協議会会員はブロック問わずどなたでも参加できますので、いっしょに学びませんか?
どうぞ時間を確保してご参加ください。
そして会員以外の方は会員からのご紹介で参加費2,000円受講できますので
周りの訪問看護師の方にお声がけください。
下記チラシをダウンロード、QRコードスキャンして申し込みできます。
みなさんのご参加をお待ちしています。
南関東ブロック 三橋由佳
看取りを考える会研修会ご案内チラシ/ダウンロード(421.8KB)