日本訪問看護認定看護師協議会

9/9㈯ 中四国ブロック研修会
「臨床推論を活用した訪問看護の人材育成」開催!

実施日時:2023年9月9日㈯ 13:00~16:00
開催方法:Zoomミーティング
講  師:佛教大学保健医療技術学部看護学科
     在宅看護専門看護師/訪問看護認定看護師
     清水奈穂美先生(内部講師)
参加者数:10名(広島4名・岡山2名・島根1名・徳島1名・愛媛1名・香川1名)

昨年中四国ブロックでは、清水奈穂美先生の「臨床推論を用いた判断力トレーニング研修会」を開催し、
多くの学びを得ることができたので、今年度はそこから一歩前進!
「人材育成」の視点を追加した講義をお願いし、実現しました!
とても良い研修なので、全国のみなさまにご案内することも考えましたが、
清水先生の研修会は、一方通行ではなく、双方が対話をしながら進行するというカタチをとっていて
面白さもあるのですが…時間や人数のことを踏まえて、中四国ブロック内での開催に。
臨床推論の講義を受けるだけでなく、事例を通して気づいたことや何が起きているのか?を考え、
判断に至るまでの思考のプロセスを言語化して、判断力を鍛えるトレーニングをやります。


参加者10名と少人数。グループワークではなく、全員でひとつの画面で発言し、
みんなの考えを全員で共有でき、とても有意義な時間でした。
「自分にはこんな偏りがあるなあ…」と自身の思考パターンを再認識!
良いリフレクションができたように思います。
認定教育課程に通っていた時は、毎週リフレクションの課題がありましたが、
今は毎日が忙しく過ぎてしまい、実践の振り返りがなかなかできません。
時には一旦立ち止まって「
自分の思考や言動を俯瞰して見ることは大事だなあ」と。
原点回帰です!!
また人材育成については、指導の場面を通して自分の関わりを振り返って、意見交換しました。
参加者の職場での立場は、統括所長、管理者、中堅、スタッフ…とさまざま。
統括をしている参加者の悩みに、統括ではない他の立場の人から別の視点に立った意見を聞いて

とても面白い学びになったと思います。

訪問看護ステーションは、ゼロから築き上げた時代から始まり、
背中を見て学んだ世代、皆で育てた世代を経て、現在は多世代共存時代。
さまざまな教育背景、働き方のスタッフに対して、私たちも自分の中に潜む価値観や考え方を俯瞰し、
新たな価値観や考え方、知識を取り入れていく必要があることを学び、
新人も病院からの看護師も、安心して学べる場を提供して、思考の差を埋めていけるように、
認定看護師として関わることが大切だと感じました。
そして、次週から開催する新任訪問看護師向けの研修では、
ファシリテーターとして今日の学びを活かしていきたいと思います。


参加者の声
・認定看護師になると、ミスをしてはいけないなどプレシャーもあったが、
 こうしてみんなといっしょに学ぶことができ安心できた。
・病院から来たスタッフの思考を、なかなか変えることができず困っていた。
 
学び直しの方法をいっしょに考えていきたい。
・多世代共存時代の育成は、色々な考え方の人がいて難しいと悩んでいた。
 相手の話しを聴き、
聴いてもらえる人がいることに安心感を持ってもらえるように
 関わっていきたい。

・今学校で教える立場になったが、学生に対する関わり方を反省した。
 学生の現状を理解して話しを聞き、
しっかりと向き合っていきたい。

講義を聞くだけでなく、自分たちの意見を伝えて、みんなで学びあうことができたのは、
清水先生が意図的に、心理的安全性を確保した関わりをしてくれたからで、
わたしたちは研修中“自由に考え話せる環境”にこの身を置くことで
実際にそれを体感することができました。
人を育てるためには、まずは相手が自由に考えを話せる環境づくりから!
言い替えれば“心理的安全性が保たれた環境”をつくることが、学びを後押しすることに。
「自分の考えや価値観を押し付けていないか?」
「相手が話しづらい雰囲気になっていないか?」と自身に問いかけて、
わたしたち認定看護師は “安全地帯とならなくては!” と強く感じ
これからの関わりに活かしていきたいと思います。
みなさん、お疲れさまでした!!!

中四国ブロック 尾﨑美智

JVNCNA事務局
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