日本訪問看護認定看護師協議会

中四国ブロック地域向け研修会
「訪問看護認定看護師と一緒に学ぼう!
臨床推論を用いた判断力トレーニング」が
9/16㈯、10/14㈯の2日間に渡って開催されました!

実施日時:2023年9月16日㈯・10月14日㈯
     13:00~16:00
開催方法:Zoomミーティング
講師:佛教大学保健医療技術学部看護学科 准教授 清水奈穂美先生
   在宅看護専門看護師/訪問看護認定看護師(内部講師)
   9/16ファシリテーター6名(久田、吉野、塩崎、樋口、金尾、尾崎)
   10/14ファシリテーター3名(杉本、河野、尾崎)
参加者数:9/16 22名、 10/14 20名

中四国ブロックでは「新しく訪問看護師として頑張っている人達を応援したい!」
との想いからこの研修会を企画。
訪問看護師は、たとえ病院での実践経験があっても、ひとりで訪問し、
病気のことだけでなく、家で起こるさまざまな状況を考えて判断しなければならず、
悩んだり迷ったりすることがたくさんあります。
訪問看護の道を選んでくれた方々のこういった不安が、少しでも解消できるようにと、
認定看護師と共に学び、日々抱えている悩みを共有できる場を作りたいと考え、
「臨床推論を用いた判断力トレーニング」の研修会を2回シリーズで開催。

清水奈穂美先生が講師となり、わたしたち訪問看護認定看護師はファシリテーターとして参加しました。
特に意識したことは、参加者が安心して自分の考えを伝えることができる場を作ること、
心理的安全性を保証することでした。
これは9月9日の「臨床推論を活用した訪問看護の人材育成」研修会において、
私たち自身、清水先生から学んだことです。

参加条件を、訪問看護の経験2年未満としたため、
年齢も、勤務経験もさまざまな方が参加され、さまざまな背景だからこそ、事例を見る視点もさまざま、
自分では気づかないような面白い意見をたくさん聞くことができたのではないかと思います。
新卒訪問看護師も2名参加してくれましたが、しっかりと自分の考えを伝えることができていました。
次世代を担ってくれる人達と一緒に学びながら「訪問看護の未来は明るい!」と思える時間でした。

1回目研修と2回目研修の間を1か月取って、その間に
「自分の判断や思考を振り返り、学びや気づきを実践に活かす」いう課題を提示し、
2回目に、どのように考え実践したのか?を、参加者一人ひとりに語ってもらいました。

みなさん自分の課題に向きあい、意識して取り組んでいることをしっかりと語り、
先生から、前向きな言葉を一人ひとりに返して、

「これが『リフレクション』で、みんなちゃんとできてるよ!」
最高の評価をいただき、みんなとても嬉しそうな表情でした。

訪問看護認定教育課程でも学んだ“リフレクション”ですが、
「次世代を育て成長してもらうために、こうやって使っていくんだ!」
自分自身もリフレクションできたように思います。

3時間という時間があっという間でしたが、
これからも新任訪問看護師さんが安心して学ぶことができる場を提供し、

「訪問看護師として輝き続けられよう応援したい!」との思いが湧いてきました。

20名という参加者だったため、2回目の実践報告ではたっぷり時間をとることができ、
先生からも一人ひとり丁寧に、ポジティブな言葉を掛けていただいたことで、
終了後のアンケートからは、たくさんの前向きな感想を頂戴しました。
以下に、研修後アンケートとして「研修を通しての学びや感想」を
自由記載してもらったものをそのまま掲載します。どうぞご覧くださいネ♪

参加者の声(研修終了後のアンケートより)

  • 看護師経験2年目で、訪問看護に今年から挑戦しています。皆さんの利用者さまへの寄り添い方などを伺い、在宅における療養でのベースとなる考え方を学ぶことができました。自分たちスタッフが行いたいケアと本人・家族が希望している思いを考慮しながら、療養生活がよりよいものとなるよう考えていきたいです。また、療養生活においてどのようなケアがベターなのかを考えられるよう、自己研鑽に努めていきたいと思います。二回に渡りご講義して頂き、ありがとうございました。
  • 自分の考えや思いを言葉にすることの大切さと、考えることの必要性について理解し、これからの自分のスキルにしていくことが必要だと感じました。そして、清水先生が皆の発言を決して否定せず、承認してくれることで、発言することが怖くなかったです。2日間ありがとうございました。
  • 研修ありがとうございました。 清水先生の判断力トレーニングの本を読んでいたので、更に深い学びになりました。 訪問看護をはじめて1年半で、自分が行っていることに自信が持てず不安があります。朝のカンファレンスでチームの意見をもらい、その方にとっての最善はなにかを考えながら日々訪問を行っています。 しかし、これで良かったのかな、もっとできることはなかったのかと振り返ることが多いです。リフレクションや振り返ることが自分の学びになるという先生の講義を受けて、今自分が行っていることでいいんだと前向きな気持ちになりました。 悩むのはみんな同じであると思うだけで、楽になれました。自分の考えについて考えるということをこれからも続けて、成長していきたいと思いました。 なかなか他の事業所の訪問看護師さんと関わる機会が少ないので、とても充実した研修となりました。 講師の先生、企画運営をしてくださった皆様に感謝いたします。 ありがとうございました。
  • 先生のお話しや事例、グループワークを通して情報共有の大切さや、いろんな視点から利用者さん家族さんの状況や想いを観ること、それによってそれぞれの状況に合ったプランやケア内容を提案、実践していくことの必要性を理解する事ができました。また、日々の訪問では、これで良かったのかな。と不安なる事が多いので、訪問前にしっかり情報収集し、帰ってから行ったケアの振り返りを行い、自分の成長とより良いケアに繋げて行きたいと思います。 またこのような研修があれば是非参加してしたいです。ありがとうございました。
  • 本日は突然の参加をさせていただき、本当にありがとうございました。 自分のリフレクションは、自分の振り返りと、患者さんへのフィードバックとなり、それぞれにとっても大事なプロセスであると理解できました。 一緒に参加されていたみなさんは、とても患者さんのことを考え、先生からご教授いただいたことを実践して、自分の力へと変えていけていた姿に素晴らしいと思いました。 本日は、本当にありがとうございました。 吉野所長にも感謝です。 ありがとうございました。
  • 先生が明るく、発言を優しい言葉で受け止めてくれるおかげで楽しく講義を受けることができました。実際の症例を挙げてのディスカッションは色んな方と話すことができ、色んな考え方があり参考になったし、他にも頑張ってる仲間がいると励みになりました。貴重な研修を開催していただきありがとうございました。
  • 皆さんの前回の感想が自分で考えられていなかったこともあり、ためになりました。自分の考えはまだまだ視野が狭いと感じ、これからもいろいろな人の経験や意見などを吸収していく必要があるなと思いました。
  • 事例が多く、どのように看護展開されたのかお話ししてくださりとても勉強になりました。ご利用者様の希望や思いを知るということの大切さを改めて感じました。ご利用者様の思いを知ることで、自分自身が辛くなることもありましたが、研修受講されている方々のお話をきいて自分だけではないのだなと思えました。お忙しい中貴重なお話をありがとうございました。
  • 訪問看護を始めて1年半が過ぎ、目先のやるべき事にとらわれて利用者さんや、家族さんの気持ちを聞くと言う姿勢に向き合えてなかったことに気づきました。 思いに寄り添い、声をあげてスタッフ間でももう少し情報共有していき、自分自身心を開けるようになりたいと思いました まず利用者さんからの声があがればまずその場に行き見て寄り添えるように少しずつ前進していけたらと思ってます。
  • 後ろ向きな気持ちで始めた訪問看護の仕事にこの研修を通して、携われてよかったと思える研修でした。ありがとうございました。
  • 1回目、2回目共に楽しく意見を出しながら研修に参加することができました。グループワークや人とのディスカッションが好きなので、とても楽しかったです。教科書通りにはいかない事が楽しいと思える訪問看護に真剣に取り組みたいと思います。
  • 今回事例検討等、研修が初めてだったので緊張しましたが、チャット等使用していろんな意見が聞けたので楽しかったです。今の状況に満足しないように、自分の知識をつけて、利用者さんの事を考えながら援助できたらと思います。ありがとうございました。

この2日間の研修を通して、自信を持って訪問できるようになったのではないかと思います。
わたしたちも、次世代を担う人達の成長にかかわる楽しさを実感しました(*˘︶˘人)

中四国ブロック 尾﨑美智

JVNCNA事務局
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