日本訪問看護認定看護師協議会

9/30㈯ 南関東ブロック第1回研修会
『在宅看取りにおけるACP・意思決定支援の進め方』開催!

実施日時:2023年9月30日㈯ 9:30~11:00
開催方法:Zoomミーティング
講師:横浜市立大学 医学部医学科 総合診療医学 准教授 日下部明彦先生
参加者数:41名

南関東ブロックは、今年度テーマ“看取り”についてさらなる学びを!と、
横浜市立大学 准教授 日下部明彦先生をお招きして、
『在宅看取りにおける ACP・意思決定支援の進め方 ~食べられなくなったらどうする~』
と題して講義していただけるという、貴重な機会を得ることができました。
ACPへの関心の高さ、そして日下部先生の講義への期待から
南関東ブロックのみならず、全国の協議会メンバーがZoomで集結!
なんと41名が参加し、研修会は大盛況でした!!


私たちがふだん訪問看護業務の中、特に重要であると思いながらもその難しさを実感している
“意思決定支援”が重要なポイントであるという講義は、
「ACPと意思決定支援が、なぜ必要で、なぜ難しく感じるのか?」をあらためて整理することができ、
まさに私たちが求めているACP、知識習得、再確認できるまととない機会に。
現在、緩和ケアセンター 臨床倫理コンサルテーションチームに所属されている日下部先生ですが、
「なぜ、いま地域でのACPが必要だ!と思ったのか?」その理由を、
それまでの経験を経て、先生の考えが変化していったことを率直に語ってくださり、

先生の想いがビシビシ伝わってきます。

そして講義本題へ。
“意思決定支援”のためにACPしていくことの重要性について、

「意思決定できるか、できないかではなく、どこまでできるか?なんです」と。
意思決定支援、ACP、医療行為は、状況によって延命にも救命にもなり、意味あいが大きく異なるため、
その状況に応じて、パターナリズムと意思尊重のウェートを変化させる必要があるという内容は、
意思決定支援の難しさを感じていた部分を、きちんと言語化していただいたことで、

胸にストンと落ちました!

また、それに伴ってくわしく講義していただいた“認知症の胃ろう造設における意思決定支援”では、
胃ろうは延命治療か?」の問いに、
認知症の進行度合いによっても、どこの時点での判断かによっても違います」と。
これも状況によって、救命処置であり、延命であり、その判断の難しさを
ここでもしっかりと言語化していただき、これまたスッキリ!

「なぜ、意思決定支援が難しいと感じるのか?」という疑問に日下部先生は、
「それは本人の意思を尊重することがいちばんだが、そうはできないときが多々あるからです。
意思決定支援は、難しく考えず日頃から『ご本人ご家族はどう考えているのか?』知っておくことが大切!」と。
今回の研修会で、あらためて言葉の意味を深く知り、“看取り”について理解を深めることができました。
「とても分かりやすかった!」「実践に大いに役立つ」とほぼ参加者全員がアンケートで回答。
明日から即仕事に活かせる実践的な研修会となりました。

日下部先生、すばらしい学びと気づきをありがとうございます!!!
参加してくれたみなさ〜ん、お疲れさまでした!
研修会満足度や参加者の声などのアンケート集計結果(PDF)を掲載しました。
どうぞご覧ください!
最後にお知らせです。
南関東ブロックでは、定期的に「看取りの会」をZoom開催しています。
看取りに関する不安や考え方を自由に意見交換したり、事例検討行ったり…と、
決してカタ苦しくはありません。
肩の力を抜いて“看取り”について情報交換できる交流会です〜♪

この輪をもっと広げたい!ので、参加していただける方絶賛募集中!
下記日程で行います。
 
  • 2023年11月25日㈯ 9:00~10:30 看取りの事例検討会
  • 2024年1月20日㈯ 予定  全体に向けての研修会を実施。“看取りの事例検討会”と題して、
 『終末期の水分点滴実施について本人家族及びケアチーム内調整に困惑した事例』を予定しています。
  • 2024年2月17日㈯ 13:30~15:00 内容未定

どうぞお気軽にご参加ください♪(⌒o⌒)b♪
南関東ブロック神奈川県役員 川瀬智恵

JVNCNA事務局
tel:03-5778-7008
fax:03-5778-7009
mail:kyogikai@jvnf.or.jp

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