2024.11/30㈯ 開催された「交流会2024」をレポート!
2024年11月30日(土)17:00〜19:00
JR浜松町駅から徒歩2分、好アクセスの浜松町コンベンションホール6F大会議室に46名が参集!
いつもZoomでしか会えなかった仲間と久しぶりに顔を合わせ、
2025年から実施される“認定看護師更新審査”変更について学び、グループディスカッションで交流しました。
はじめにMCを務める山崎理事が
「これより一般社団法人日本訪問看護認定看護師協議会交流会2024
テーマ“認定看護師更新制度の変更〜今後の私たちについて”を開催いたします」と開会宣言。
そして大橋奈美代表が登場してお約束の第一声!
「大橋奈美です。大阪から来ました! みなさ〜ん、こ~ん・に~ち・は~♪」
参加者全員も「こ~ん・に~ち・は~♪」と大きな声!
「いろんなところからアンケートや調査依頼が当協議会に来ますが、
いつもスマートにレスポンスを返してくださって、非常に助かっています。
信頼性が高く、いつも未来につながるような示唆をアンケートに書いてくださると評判です!
何より強みはネットワーク。何かあったらすぐ相談できるこのネットワークは、
どこの会にもない強みだと思いますので、どうぞみなさんこれからもよろしくお願いいたします。
今日は日本看護協会の木澤理事がお話してくださいますけど、みなさんからの疑問質問をキャッチして、
いち早く回答をしてくれています。ほんとうは会場に来ていただく予定だったんですけど、
どうしても公務が入っていたため当初断られたんです。
そこを何度も粘り強くお願いして、「ビデオ録画でなら…」と応じてくださいました。
ほんとうに『諦めない!』っていうことは大事だなと思います。
今後もいろいろとお願いすることがあるかと思いますが、みなさんのことは諦めません!
期待しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつ。
「木澤晃代です。 資格認定制度を担当しております。
本日は訪問看護認定看護師、 在宅ケア認定看護師の方々がお集まりになる、
貴重な交流会に出演させていただき、代表の大橋奈美様をはじめ、 関係者のみなさまに
こころより感謝申し上げます。あわせまして本日はあいにく出張中につき、
講演が録画になりましたことをお詫び申し上げます」とあいさつ。
そして、看護師の取得認定制度30年の経緯を振り返った後、
1. 社会状況の変化と医療制度
2. 認定看護師制度、個人審査の見直しについて
3. 訪問看護、在宅ケア認定看護師の活動の展望
について、さまざまな情報を交えて話していただきました。
医療制度では、質の高い訪問看護の推進と人材確保の観点から、
「訪問看護ベースアップ評価料の新設」について、訪問看護ベースアップ評価料Ⅰ、Ⅱ、その算定方法について
また「訪問看護ステーションの機能に応じた訪問看護管理療養費の見直し」では、
機能強化型1は、専門の研修を受けた看護師(認定看護師・特定行為研修終了看護師)の配置が要件化。
機能強化型1を目指す場合、計画的な人材育成が求められ、経過措置として、
令和8年5月31日までに雇用もしくはこういった研修の受講が必要と、あらためて確認することができました。
また特定行為研修制度推進のための体制整備と研修機関、受講者、医療機関への支援など事例紹介。
現在特定行為研修修了者は1万人ほどで「今後もできるだけ多くの方に特定行為研修を修了していただきたい」
という国の方針にもかかわらず、年間422名もの方が認定更新しないことを憂慮し、
2026年、教育が終了するA課程修了認定看護師へ「更新審査は継続するのでぜひ継続更新を!」と。
「教育機関や個人審査の見直しを進めており、この方々が資格を維持しやすい制度にすることが必要」
との方針を示し、わたしたちのいちばんの関心事「変更後の更新審査」について、
① 看護実践時間の要件が廃止され、証明書提出が不要に
② 実践報告書の廃止
③ 自己研鑽実績ポイント制の廃止で、5年間で研修受講60時間という時間制へ
A課程認定看護師更新者が特定行為研修を受講し、証明されると60時間!
「更新のためにも、みなさん特定行為研修を受講しましょう!」となっていますが、
特例措置3年間は自己研鑽実績50点の提出でもOK!とのことです。
①〜③が大きく変更となり、今までより更新申請のハードルが少し低くなりそうです。
そして最後に訪問看護・在宅ケア認定看護師の活動展望として、
「あらゆる場面で認定看護師の活躍が期待されており、国が定めた特定行為研修は、
広く面として支える看護師に履修することが推奨されています。
これからは大学等でもこういった臨床推論を学んできている就業者が増えるうえでは、
指導する私たちが特定行為研修を学び、その内容について周知することが求められます。
認定看護師のみなさまには特定行為研修を履修していただき、
そのロールモデルとして専門性を高めていただきたい!
日本看護協会としても、認定看護師の可視化と社会貢献活動が認知される取り組みを
進めてまいりたいと思います」と述べ講演は終了です。
そしてお待ちかね、グループディスカッション!
「ことしの交流会テーマは『認定看護師・更新制度の変更、今後の私たちについて』です。
木澤常任理事のお話を聞いてどう感じたか? これからどう活動していきたいか?
また、それぞれの地域の情報や近況など…固い雰囲気は抜きにして、
フリートークで盛り上がっていただければと思います」とMC山崎理事。
その後挙手にて、5グループからの発表がありました。
「Eグループの堤です。訪問看護ステーションの機能強化型について、
『現状、機能強化型1、2,3の順番で1がいちばん事業所数が多く、その要件を満たすためには、
現場にそぐわなくても、ガンバって1、2を取得していくしかないのでは?』という意見があった一方で、
『機能強化型3の役割や要件が明確ではないので申請が難しい…』という意見もありました。
また現状、ベースアップ評価料Ⅰのみ取得する事業所が多く、
ベースアップ評価料Ⅱは算定にあたっての費用対効果が少ないため、取得していないのが現状。
『負担を減らしましょう!』を掲げていながら、処遇改善(=大規模化)を推進する方針の制度は、
小さなステーションが増えている現在、『現場の実情に合っていないのではないか?
今後大手ステーションが幅を効かせていくことになりそうなので、
自分たちはまずは機能強化型1を取得するための動きをしていかなければ!」という話になりました」
「Cグループの篠原です。これから初めての更新審査を受ける方が2人いらっしゃって、
『どういうふうにポイントを取得していくのか?』『講義はどこでやったらいいのか?』
『研修どうなんだろうか?』『どういうカタチで証明書が出されるんだろうか?』…
そういった具体的なことが解らないので、『来年のこの交流会でぜひ発表していただきたい!(笑)』
ということになりました。なのでぜひ、この案を採用していただきたいところです」
(ここで野崎監事へバトンタッチ)
「グループ5人中2人が更新審査のため、今まさに特定行為研修を受講している話を聞いて、
東京都はことし助成があることや、これだけ木澤先生も話していらっしゃるということは、
『今後A課程であっても、特定行為研修を取り入れる流れになっていくのでは?』と、
その中で『業務の中でそれができるのだろうか?』
『取得しやすいようにするにはどうしたらいいか?』ということも話し合いました。
更新審査の時間数が撤廃されたことは、訪問看護じゃない活動をすることもあったりする、
私のように3つの仕事をやっている者にとっては『ほんとうにありがたい!』と思いました。
『看護協会の方から実際に話を聴いて、ある程度の方向が見えたのは良かった』
『もう少しくわしくいろんな話を聞きたかった!』という意見もありました」
「Jグループの豊田です。『更新するにあたって、もっと研究しなければ!
そういうところも私たちは求められているようになってきたと感じる』という意見がありました。
また特定行為研修については、『ちょっと不安がある』『ほんとうに必要なのかな?』
という意見が上がったんですが、『もう特定研修取りました!』という方がいらっしゃって、
『ほんとうに必要なのか?を見極めるためにも、特定行為研修を受講したところ、
考え方がスゴく学びになった!』と。
それを聴いて『取ろうかしら?』という気持ちになりかけたんですけど、
『医療行為を学ぶということだけに偏るとそれもどうかなぁ…』という意見も出て、
最終的には『やはり看護のケアの部分を大事にして、さらに知識を得るという、
そういった視点が大切なのでは?』という結論になりました」
「Bグループです。私のグループは大橋さんから、実際に特定行為研修に行ってきた体験談を
聞かせていただくのが主でした。 大橋さんありがとうございました。(全員爆笑)
特定行為研修を受講するというのは、ものすごくハードルが高く、
『本当に必要なんだろうか?』というのもあって、『現状の仕事をこなしながらできるだろうか?』と
不安だったんですけれども、大橋さんからいろんなウラ技(笑)を教えていただきまして…
『もしかしたらできるかもしれない!』という気がしてきました」
そこで大橋代表、すかさず「認定の研修よりめっちゃカンタンです!」と。
「こんな感じでお話をしていただきました」(爆笑)
「I グループの近畿ブロックから来ました豊倉です。ここでも2人が特定行為研修が終わっていて、
残りの2人が『受けた方がいいんだろうか?』という話になったんですけど、
うちのエリアではないんですが、往診の先生の人余り現象が起こっていたり、
訪問看護もちょっと余ってきている地域があるとのことで、
『特定行為の需要ってそんなにないんじゃない?』という意見も出て
『本当に必要なのか?』というところもあるんですけど、ただ受講した2人に聞くと、
『臨床推論とかは実践で非常に役に立っているし、スタッフへの指導もすごくやりやすいので、
行くメリットはあるのかなぁ…』と。そして、
『認定看護師がいる、特定行為を持っていることが、もう少し診療報酬に反映されるといいネ!』
という意見もありました」
そして締めは野崎監事。
「みなさん、今日は本当にご苦労さまでした。こうやってみなさんの顔を見ていろいろ話すということが、
ほんとうに大事だな!ということが判かりました。
コロナを経て大変な中、認定看護師のみなさんとこうやってワイワイ語ることができて、
とても楽しく過ごすことができました。話しが長くなると大橋さんが睨むので辞めますけど…(笑)
今度私が更新するときは古希なんです。70歳で更新して75歳まではやるつもりで、
75歳になったら、たぶんまた80歳までやると思います。(爆笑)
私、120歳まで生きると思います。(全員拍手!)
若い方もこうやって話せる機会がぜひ必要だと思いますし、訪問看護認定看護師・在宅ケア認定看護師を、
これからもっともっと盛り上げていきましょう!」とあいさつ。
「野崎監事、ありがとうございました。
プラチナ認定看護師のロールモデルを、ぜひつくっていただきたいと思います」とMC山崎理事。
また廣川副代表から「ことしの政策提言活動は、認定看護師養成課程の学校が、
来年度の制度化をもってなくなってしまうという情報があり、
そういった機関を残していただくか、支援していただけるように要望書を作成して提出します。
そのため、みなさんから現在の活動についてアンケートお願いしたいと思っています」
とアンケート回答へのお願いを伝え、2時間の交流会はあっという間に終了。
大橋代表の「諦めない!」熱意で実現した、日本看護協会木澤晃代氏からの情報提供で、
これからの方向性を確認でき、訪問看護認定看護師の更新申請でもやはり、
“特定行為研修”受講が大きなポイントになることを実感!
グループディスカッションでも、特定行為研修受講された方とまだ検討中の方が意見交換して交流。
今後は、更新のタイミングで特定行為研修受講して在宅ケア認定看護師へ!
という動きが加速するのでしょうか? 2年前すでに“特定行為研修”受講した大橋代表によると
「認定を取ったことを思えば、あの時のような苦労はないよ!」と( ´艸`)フフフ。
これからの仲間の更新に注目していきましょう〜♪
日本財団福田さん紹介&グループディスカッション!!!
アンケートにご協力
ありがとうございました!
交流会終了直後のアンケート結果でも高評価!
「リアルにお会いして意見交換ができてよかった!」
「タイムリーに必要な情報提供をして頂き有難い!」
といったたくさんの声が寄せられました。
ダウンロードしてご覧くださいませ〜♪
また様々なご感想もたくさん頂戴しましたので、
どうぞぜひチェックしてくださいね!